症例紹介

犬の甲状腺機能低下症の症状とは?

内分泌科

東大阪市、大東市、八尾市近隣にお住まいの犬の飼い主様、こんにちは。福井獣医科病院の院長、福井です。犬の健康を守るためには、早期に病気の兆候を見逃さないことが重要です。今回は「犬の甲状腺機能低下症」についてお話しします。甲状腺機能低下症は、高齢の犬において非常に多く見られる内分泌疾患のひとつです。早期に診断し、適切な治療を行うことで、犬の生活の質を向上させることができます。飼い主様がこの病気の症状を知り、適切に対応するためのヒントをお伝えいたします。

甲状腺機能低下症とは?

甲状腺機能低下症は、犬の甲状腺が正常に働かず、必要な甲状腺ホルモンを十分に分泌できなくなる病気です。この甲状腺ホルモンは新陳代謝に大きく関与しており、その分泌が低下すると体全体の機能が低下してしまいます。犬は、特に中高齢になると、この病気にかかりやすくなります。

犬の甲状腺機能低下症の主な症状

1. 体重増加

多くに見られる症状のひとつが体重増加です。甲状腺ホルモンが不足すると、代謝が遅くなり、エネルギー消費量が減少します。にもかかわらず食欲が変わらないため、体重が増加してしまうことがよくあります。飼い主様は、この変化に気づくことが最初のサインとなることが多いです。

2. 毛の変化

被毛にも影響を及ぼします。毛が薄くなったり、毛質が悪くなったりすることがあります。特に、尾の毛が薄くなること、左右対称的な脱毛が顕著です。また、毛質の悪化は、犬の健康状態を示す重要なサインです。

3. 活力の低下

元気がない、だるそうにしているといった行動の変化も甲状腺機能低下症の症状のひとつです。甲状腺機能が低下すると、散歩の途中で疲れやすくなったり、遊びたがらなくなることがあります。飼い主様が普段の元気さの変化に気づくことが症状の早期発見に繋がります

4. 皮膚の乾燥

皮膚が乾燥してカサカサになる症状が見られることがあります。乾燥肌や皮膚のかゆみ、炎症を伴うことがあり、犬が頻繁に体を掻く姿が見受けられます。皮膚の健康は甲状腺ホルモンに大きく依存しているため、ホルモンバランスが崩れると皮膚のトラブルが発生しやすくなります。

5. 寒がる

体温調節がうまくいかなくなることがあり、寒さに敏感になります。普段は寒がらない犬でも、甲状腺機能が低下すると、寒いと感じやすくなることがあります。毛が薄くなるだけでなく、体の代謝が低下するため、寒さを感じやすくなり、特に冬場に症状が顕著になることがあります。


甲状腺機能低下症の診断方法

甲状腺機能低下症を診断するためには、血液検査が最も効果的です。血液中の甲状腺ホルモン(T4)の値を測定し、ホルモンが不足しているかどうかを確認します。また、場合によっては、ホルモンの状態をさらに詳しく調べるために追加の検査が行われることもあります。

甲状腺機能低下症の治療法

1. 薬物療法 

甲状腺機能低下症の治療は、主に甲状腺ホルモン剤の服用によって行います。ホルモン剤を投与することで、犬の代謝を正常に戻し、症状を改善することができます。この治療法は効果的であり、多くの犬が薬の服用によって元気を取り戻します。

 2. 定期的な健康管理 

薬物療法とともに、定期的な健康診断を受けることが重要です。甲状腺ホルモンのバランスを維持するためには、定期的な血液検査と診察が必要です。飼い主様が犬の状態を細かくチェックし、適切な治療を続けることが、長期的な健康を維持するためのカギとなります。

予防と早期発見の重要性

甲状腺機能低下症は、早期に発見し、治療を行うことで症状を管理することができます。特に中高齢の犬は甲状腺に関する問題を抱えやすく、定期的な検診が予防に繋がります。飼い主様が普段から犬の健康に気を付け、異変に気づいたら早めに獣医師に相談することが、犬の生活の質を守るために非常に重要です。

当院での対応

福井獣医科病院では、犬の甲状腺機能低下症に関する豊富な治療経験を持ち、飼い主様に最適な治療法を提案します。飼い主様のちょっとした気配りが大きな違いを生みます。甲状腺機能亢進症は早期に発見することで、犬の生活の質を大きく改善することが可能です。飼い主様が安心して通院できるよう、最新の診断技術と治療法を提供しております。お困りの際は、お気軽にご相談ください。